キャラクターの物語
英雄たちは別々の領域から出発し、後に出会う
歴史の全容を知る英雄はいません。
物語は3つの層に分かれています。英雄たちそれぞれの物語、教団をめぐる手がかり、そして女王を導くことで明かされる彼女の過去です。
Order of the Sinking Starの物語は3つの層に分かれ、それぞれ異なるペースで明らかになります。キャラクターの物語では、英雄たちが自分や仲間について知っていることが語られます。音声ログと周囲の空間は、教団とオーバーワールドについて伝えます。女王の過去はもう1つの筋で、彼女を導いたときにだけ進みます。
歴史のすべてを知っている英雄はいません。それこそが、登場人物を各領域に分けている理由です。船乗りの航路、商人の取引、運搬隊の災難を知っても、教団が存在する理由まで明かされるわけではありません。各層は独立しているため、世界の背景を伝える部屋がキャラクターの場面を先取りしたり、キャラクターの場面が女王の過去を代わりに説明したりすることはありません。
英雄たちは別々の領域から出発し、後に出会う
歴史の全容を知る英雄はいません。
教団とオーバーワールドの成り立ち
ログは手がかりであり、ただ聞き流す背景解説ではありません。
彼女の過去と正体、囚われるまでの経緯
各世界で彼女を導くことで明らかになります。
登場人物は離れ離れの状態で始まります。運搬隊は北、商人は東、探検家は西、船乗りは南です。女王はプレイヤーが導く人物で、しゃべる船は名簿に載っていますが、専用ルートはありません。キャラクターの物語とは、彼らにまつわる場面や台詞のことです。序盤で語られるのは、出発した領域のことだけです。やがてルートが交わると、自分の知らないルールを使う相手と会話できるようになります。
この出会いは、物語上の出来事であると同時に、パズル上の出来事でもあります。黄金の部屋では2つの領域が同じ盤面を共有し、別々に始まった英雄たちが出会います。1人の仲間がほかの全ルートを説明してくれるわけではありません。盗賊は鏡の島々を語らず、船乗りは探検家の宝石を解説しません。台詞の内容が限られているのは、実際に出会うまで、その英雄が知っているのは自分の領域だけだからです。
しゃべる船は例外的な存在です。英雄の名簿にも物語にも登場しますが、担当ルートも声優名もありません。話せるキャラクターとして扱い、7つ目の領域や声優クレジットの記載漏れと考えないでください。Jonathan Blowの特別出演は、監督としての担当と並ぶクレジットです。船や女王の役と結びつけられてはいないので、別の物語が追加されるわけではありません。
第2の層は、教団とオーバーワールドの成り立ちです。音声ログや空間そのものから読み取れます。ログは、自分で再生を選ぶ手がかりです。謎が解けるまであらゆるパズルの上で語り続けるナレーションではありません。ログを飛ばしても部屋のパズルは解く必要があり、歴史についての理解が不完全なまま残るだけです。
環境から読み取る背景とは、録音以外が伝える情報です。閉ざされた門、荒れた船着き場、運搬用の荷車には不釣り合いな鏡。こうしたものが、かつてのオーバーワールドを物語っています。進行とともに拠点の霧が晴れるのは、訪れた場所を地図で示す仕組みであって、教団についてのカットシーンではありません。解いた後に部屋を観察しましょう。解法からはルールがわかり、装飾からは誰がそのルールを世界に組み込んだのかがわかります。
この層は手がかりの集まりなので、同じルートを終えた2人でも、知っている歴史の量は異なります。片方は船着き場のログをすべて聞き、もう片方は通り過ぎて次のスイレンの葉へ進んだかもしれません。どちらも船乗りの仕組みは理解していますが、教団がその水で何をしていたのか語れるのは片方だけです。この伝え方では王や年代の年表は示されず、教団は完成された歴史講義ではなく、手がかりの集まりとして残ります。
第3の層は女王の過去です。彼女の過去と正体、囚われるまでの経緯が明らかになります。その方法は明確で、各世界で彼女を導くことで判明します。女王は、ほかの英雄たちが働く間に拠点で語るナレーターではありません。プレイヤーが彼女に対して行うのは「導く」こと。その最中、鎧の触れ合う音が彼女の存在を伝えます。
女王を演じるのはEmily O’Brienです。ほかに『デス・ストランディング』や『スターフィールド』への出演歴があります。これは声の主を示す情報であって、あらすじではありません。女王の正体は、彼女とともに各世界を歩くことで明らかになります。事前にわかるのはその構成です。彼女を導いて世界を巡るたびに、囚われた経緯の一部が見えてきます。
女王の物語は、仲間たちの冗談や教団のログとは分けて捉えましょう。運搬パズルの部屋が笑える場面であると同時に、彼女の過去が明らかになる場所でもありえます。女王がいる場所でオーバーワールドのログを再生しても、それが彼女の伝記とは限りません。女王の物語を追いたいなら、ステージ内の音声ファイルをすべて探すのではなく、彼女を導きましょう。教団を知りたいならログを再生し、登場人物を知りたいなら、その部屋に誰が入れるかに注目してください。
パズルを解くのにあらすじを覚える必要はなく、ログも聞かずに進める手がかりです。女王の過去は彼女を導くことと結びついているため、そのルートを無視すれば、その層を見ないことになります。物語全体をオフにする設定とは違います。キャラクターの出会いは、領域がつながることで起こります。部屋を急いで進み、教団についてわからないままでいることも、ログに耳を傾けることもできますが、解くべきパズルの仕組みは同じです。
登場人物の中に、歴史のすべてを知る役として描かれた人物はいません。英雄たちはそれぞれの領域で出発し、後から出会います。教団の起源はログと部屋から読み取り、女王の正体や囚われた経緯は彼女を導くことでわかります。1人の仲間がほかの世界をすべて説明し始めたら、領域を分ける構成が崩れてしまいます。ルートが実際に交わるまでは、各人物の知識は自分の領域に限られると考えましょう。